アンビルト・アーキテクチュアとは
アンビルト・アーキテクチュア Unbuild Architecture
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アンビルト・アーキテクチュアとは、現実に存在しない未構築建築のことです。例えば、スケールが大きすぎて実現されなかった過去の建築案とか未来の世界での実現を想定した建築を、描き表したものです。20世紀の建築界の巨匠ルコルビジェのソビエト宮(1931)やJヌーベルの無限の塔(1989)などがあげられます。そして、ゲームやインターネット上の仮想現実空間の建築や都市もさします。例えば、インターネット上で建築や都市をオープンにし、ひとびとをコミュニケーションに参加させ、どんどん変容してゆく都市も試みられています。
アンビルト・アーキテクチュアはコンピューターで視覚化できるので、まだ見ぬ複雑な建築を多くの人に分かりやすく伝えることができます。よって、再開発のような大規模な施設の計画において、住民のひとたちが計画を把握し、自分たちのまちへのイメージをふくらませる手助けとなります。
実際に建築においては、コンピューターを製図道具の延長としてだけではなく、シミュレーションによる造形(意匠性)の決定に用いられています。今後は、適切な構造とか安全性、照明や音響(快適性)の特性を決めることに生かして、創造の自由度を上げることが課題となっています。
アンビルト・アーキテクチュアを通して、誰もが参加できる新たなコミュニケーションの場とアイディアの展開の可能性が創り出されています。その反面、ひとびとは溢れる情報に溺れ、アンビルト・アーキテクチュアの強烈さに麻痺しがちではないでしょうか。また、実際に人と人が生のコミュニケーションする場も減少しています。アンビルト・アーキテクチュアは仮想現実をじっくり見つめ、どのように現実へ発展させていくのか、をも問いかけているのです。
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